基礎配筋の3D半自動化 2022/4
概要
構造図と配筋データベースから、RC躯体のボリュームと配筋を立体的に肉付けした状態で半自動的に配置するためのフローを開発
内容
2Dの構造伏図を元にRhinoceroseで作成した基準カーブと、基礎梁・礎柱・基礎断面標準図をもとにしたデータリストをGrasshopperで読み込むことで、半自動的に構造図を立体化させるためのフローを開発しました。通常、構造図に書かれている線の位置は寸法値とは若干異なる場合があるため、このフローによって、配筋同士の立体的な干渉チェックや、指定したレベルでのコンクリート外形と肉付けされた配筋の断面図を取り出すことも可能になりました。
設計の初期~中期には構造部材の位置が大きく動くことが多いため、施工図作成のタイミングで発覚するような定着部や交差部での干渉を前もって確認・検討することが可能です。
工夫
・配筋の標準断面収まりをエクセルベースで管理しているため、構造担当者が設計変更に合わせて更新することだけで、スムーズに立体形状も更新することが可能です。・Rhinoceros上に手入力する基準カーブの量は梁芯程度の最少量に押さえて、梁記号をカーブに入力しているため、梁芯位置の変更や追加にかかる負担を軽くできます。